あらすじ


自動車ディーラーディーラーの営業マンであるイ・ジョンス(ハ・ジョンウ)は娘へのケーキを買って車で帰宅している所、突如トンネルの崩壊事故に遭い生き埋め状態となってしまいます。

食料はケーキとペットボトル(500ml)2本だけ。

すぐに救助隊員が駆け付けてイ・ジョンスの救出活動を行うが、トンネル中腹で生き埋めになっていることが災いして、救助が難航していきます。

なんとか携帯電話でやりとりし、少ない手がかかりをもとに掘削(土砂・岩石を掘り取ること)にて、救助活動を行っていくが、現場で救助活動を行う作業員に不幸な事故が起きたことや、救助人員をイ・ジョンス一人の救出に使う事で他の公共工事が進まないことなどに対する世間の反応が、徐々に救助の中止の方向へと進んでいく。

映画『トンネル闇に鎖された男』は、少ない食料と冬の寒さと孤独に戦う一人の男性が救助が中止になるタイムリミットまでに救出されるのかを描いたシチュエーションスリラーになります。

密室系は携帯電話に頼りすぎるとつまらなくなる

私、これまでもいくつもの密室系といわれる作品を観てきました。

⇓過去に観た密室系作品(選択するとレビューが見られます)

そうなんです、私密室系大好きなんですね。

その理由なんですが、密室系ではスペース、人、モノに限りがあるのでアイディア勝負の作品が多いからです。

だから、当たり外れが大きいのも密室系の特徴だと思うんですが、この『トンネル闇に鎖された男』は、残念感のほうが大きかったかな。

というのも、アイディアの部分が少なく携帯電話に頼りすぎている印象でした。

確かに携帯電話を使って外部と連絡して、シチュエーションを豊富にするのはアリだとは思いますが、この作品は密室(トンネル)内では大した驚きもありませんでした。

密室系の醍醐味はいかに限られた材料(食料・モノ・人)で脱出できるかだと思っているので、ここの部分はちょっと期待外れでした。

とにかくカッコよかったのは救助隊隊長(オ・ダルス)

とにかくカッコよかったのは救助隊隊長(オ・ダルス)
この映画で特にカッコよかったのは救助隊隊長のキム・デギョン(オ・ダルス)でした。

最初、見たときは性格の悪いおっさんだと思ったんですが、ストーリーが進むにつれて熱い男が露呈してました。

終盤、イ・ジョンスの食料が尽きた時に尿を飲むように指示していた時も、自分がやっていないことを人にさせることはできないと、自分も尿を飲んでいました。

また、最後の最後救助活動が世論の結果中止となった時も、一人掘削機で地下に降りてマイクでイ・ジョンスの音を拾おうとしています。

この作品はシチュエーションスリラーでドキドキというよりも、トンネル外部の右往左往が見ものの映画になっています。(もちろん右往左往の部分もありますが)

だから、トンネルの中での主役はイ・ジョンスだけど、トンネルの外での主役は間違いなくキム・デギョンでした。

というより、主役を食うぐらいの勢いでインパクトがありました。

テンイ(パグ犬)の可愛さがトンネル内の緊迫感を緩和させる

テンイ(パグ犬)の可愛さがトンネル内の緊迫感を緩和させる
イ・ジョンスとともにトンネル内に閉じ込められてしまっているミナがいました。

ミナは瓦礫(がれき)に挟まってしまい身動きがとれない状態とひどい状態で数日後亡くなってしまうわけですが、ミナが飼っていたペットとしてパグ犬のテンイがイ・ジョンスとトンネル内で生活することになります。

やっぱりペットでてくると一気に和みますね。

テンイすんごく可愛くて、イ・ジョンスが大事に食べていたケーキもおもいっきり全部食べてきっていました。
(その後、イ・ジョンスぶちキレていました・・・)

密室系にペットは結構斬新でしたね。

本当のテーマは老人やドジな作業員への思いやりなのか?

この作品が今まで観てきた密室系映画と異なるのは『社会性』というテーマがあるように感じられたことです。

イ・ジョンスが持っていたペットボトル2本は冒頭のガソリンスタンドで怒られながらも必死に働く老人の好意によって得たものです。

ドジな救助隊員とキム・テギョンが一緒にトンネルの中に車で入った時もクラクションを鳴らしたことによってイ・ジョンスの大体の位置が分かっています。

このように『老人』や『ドジな救助隊員』を作品の急所に置いて、最終的なテーマを考えさせるような造りになっているのは見事でした。

この作品は、手抜き工事によるトンネル崩壊を韓国という国がどのように対処していくのか、またそれに対する世間の対応についての社会性を問うような裏テーマがあるように感じました。

とりあえず全部見たが決して面白い映画ではなかった

《作品情報》
製作年:2016年
製作国:韓国
配給:アルバトロス・フィルム
上映時間:127分

最終的に、イ・ジョンスはキム・テギョンがトンネル内に残したマイクが拾った音によって救出されますが、救出がなんともあっさりしていてかなり拍子抜けさせられました。

単なる密室系映画ではないことは中盤過ぎから分かりましたが、ストーリーの展開やクライマックスのあっけなさに『ん?これで終わり?』と言った感想です。

救出後にイ・ジョンスがキム・テギョンに耳打ちをした言葉がこの映画で監督(キム・ソンフン)が伝えたかったことなのかもしれません。

お前ら全員クソだ

これには、SNS風に言えば『いいね』でした。

ホント終始、韓国政府の対応とか世間の工事を中止にする流れとか、クソったれな要素が多かっただけに、代弁してくれてサンキューなって感じね。

と言った、『トンネル闇に鎖された男』は単なる密室系映画ではありませんでしたが、とりあえず全部観ました。

興味のある方は観てみてください。

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