【ネタバレ】プリデスティネーションを時系列と共に解説してみた

【ネタバレ】プリデスティネーションを時系列と共に解説してみた

あらすじ

監督・脚本:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
配給:ステージ6・フィルムズ
公開:2014年3月8日(日本では2015年2月28日)
上映時間:97分

人生に疲れた一人の男ジョン( サラ・スヌーク)が場末のバー(ポップ酒場)でバーテンダー(イーサン・ホーク)と出会う。

ジョンは出産で子宮が損傷してしまい、それがきっかけで自分が両性具有者であることが判明し、男になったいきさつをバーテンダーに話す。

数奇な人生を聞いたバーテンダーは、過去に戻って人生を取り戻したいか?と問い、ジョンはイエスと答える。

なんとバーテンダーは1970年から起きていた連続爆破事件の犯人(フィズル・ボマー:不完全な爆弾魔)を捕まえるべくタイムトラベルを繰り返す時空警察でした。

また、バーテンダーは時空警察の命令で自分の後継者にジョンが就くように誘導する仕事の一環としてジョンと遭遇していた。

ジョンとバーテンダーは、ジョンの人生をガタガタにした謎の男を殺すべく過去に戻るが、そこにいた謎の男がジョン自身だと気づく。

プリデスティネーションは、タイムトラベルによって起こるタイムパラドックス(因果律の矛盾)をバーテンダーとジョンが解き明かしていくサスペンス映画になります。

ちなみに、タイムトラベルで使用されるタイムマシーンはギターケースのような外観で、USFFが開発された1975年(ゼロ地点)から未来にも過去にも53年の間だったらタトムトラベルすることができるUSFF(時標変界キット)になっています。

時系列

※日付はUSFFに登録した数字です。

年代 映画の流れ(順番) 出来事
1945年9月13日 6 ジェーンが孤児院に置かれる
1963年4月3日 3 若い頃のジェーンが謎の男性に出会い一目惚れする
1963年6月24日 7 ジェーンと謎の男の別れの時
1964年3月2日 5 ジェーンは出産するが子供を誘拐される
ジェーン性転換手術
1970年3月2日 4 バーテンダーがフィズル・ボマーを追い詰めるが返り討ちに遭う(この時のジャンプはジョンが勝手にタイムトラベルした違法な行動)
その後、バーテンダーは爆弾によって火傷するジョンに遭遇しUSFFを渡す(映画冒頭のシーン)
1970年11月6日 2 ジョンとジェーンがポップ酒場で出会う
1975年1月7日 9 時空警察を引退したバーテンダーはニューヨークで隠居するつもりだったがUSFFにエラーが発生する
終点とされている時代がココ
1975年3月 10 バーテンダーはコインランドリーでフィズル・ボマーと遭遇し、射殺する
1985年8月12日 8 ジョンが正式に時空警察の一員となり、バーテンダーは時空警察を引退する
1992年2月21日 1 火傷したジョンが現代にて皮膚の移植をし、全く違った顔となる

ジェーン、バーテンダー、謎の男、フィズル・ボマーが同一人物という点が秀逸

ジェーン、バーテンダー、謎の男、フィズル・ボマーが同一人物という点が秀逸
プリデスティネーションが他のタイムパラドックス映画と違う秀逸な点が、主要登場人物であるジェーン、バーテンダー、謎の男、フィズル・ボマーが同一人物である点にあります。

要するに、バーで出会ったバーテンダーは未来の自分だし、バーテンダーが探していたフィズル・ボマーはさらに未来の自分なんですね。

カンの良い人であれば、最初にバーテンダーがジョンを1963年にタイムトラベルさせて謎の男の正体を明かしたあたりから、ん?これ全部同一人物じゃね?って感じたかもしれませんね。

伏線として、冒頭で火傷から皮膚移植して外見と声が別人となったシーンから始まっているので。

ただ私は、フィズル・ボマーまで同一人物だとは思いませんでした。

だって途中でおもいっきりバーテンダーとフィズル・ボマーが戦っているシーンがあったし、バーテンダーがフィズル・ボマーになるいきさつもこの映画にはありませんでしたから。

主要な登場人物がタイムトラベルによって産み出され、そして殺されるのはかなり特殊な映画と言ってよいでしょう。

特にこれらの登場人物が同一人物だと分かる下記のシーンは本当に素晴らしい作りとなっていました。

  • ジョンがジェーンと出会うシーン
  • バーテンダーが時空警察引退後に上半身の性転換手術をした時のキズがあらわになるシーン
  • バーテンダーとフィズル・ボマーがコインランドリーで出会うシーン

プリデスティネーションの2つの伏線回収が素晴らしい

プリデスティネーションをまとめる上で大切になってくる伏線が『タイムトラベルによって精神病や認知症のリスクが高まる』所にあります。

ポップ酒場にて、ジョンに出会ったバーテンダーはジョンを過去の自分だとは気が付いていませんでした。

また映画ラスト、バーテンダーは自分がフィズル・ボマーであることを知るわけですが、この時のフィズル・ボマーは精神が不安定な状態で、バーテンダーはこの後1万人以上の被害者が発生する爆破事件を起こします。

この映画で不安定な箇所になる部分を、タイムマシーンによるリスクで片づけているのがこの映画の凄い所です。

ちょっとラストのバーテンダーがフィズル・ボマーになるところは少し強引な感じもしましたが、、、

もう一つの伏線として、ジョンとジェーンが出会うシーンでは、ジョンは性転換したことで女性であった時の過去の自分の顔を忘れるようにしたと伏線を張っているです。

これによって、ジェシーに出会った時に一目惚れが発生しています。

この2つの伏線が映画を円滑に、そしてスリリングに運んでいるんですね。

鶏が先か?卵が先か?の答え(予想)

プリデスティネーションのテーマとして『鶏が先か?卵が先か?』があります。

ジェーンは謎の男(性転換したジェーン)との子供で、その子供を誘拐して1945年にタイムトラベルさせたのはバーテンダーになります。

どこでどうしたらジェーンが産まれることになるのか?まさに『鶏が先か?卵が先か?』になるわけです。

これは私の予想になりますが、映画を観終わって感じたのは、最初にジェーンを1945年にタイムトラベルさせたのはバーテンダーではないのかもしれないということです。

そしてこの時、ジェーンを最初に誘拐したのは時空警察であるロバートソン(ノア・テイラー)かもしれないと考えました。

ジョンが時空警察を引退する時『フィズル・ボマーのおかげでこの局は成長することができた』なんて奇妙なことを発していたから。

だから時空警察はフィズル・ボマーを捉えるためではなく成長させるために、最初に過去に行きジェーンを過去に送った。

それでも『鶏が先か?卵が先か?』の答えにはなりませんが、最初のタイムパラドックスの原因はロバートソンなのかな?なんて考えることで、少し心が落ち着きましたW

まとめ

プリデスティネーションを時系列ごとに、見どころと一緒に解説しました。

タイムトラベルの矛盾から生まれたこの世で唯一過去とつながりを持たぬ者が、ジェーン、バーテンダー、謎の男、フィズル・ボマーという傑作でした。

一言で言えば、かなり面白かったです。

さっそく、別ページのおすすめ映画ランキングのサスペンスジャンルの2位として紹介しました。

ジョンがバーテンダーに過去の自分を語るシーンが映画の半分を占めていますが、その回想シーン全てが伏線になるという壮大な映画です。

この回想シーンが長いので『やべっ、失敗したかも?』って感じましたが、ここでのダラダラ感がクライマックスの爽快感へと繋がります。

プリデスティネーションと似ている映画だと、ブルース・ウィリス主演の『ルーパー(ルーパーの感想はこちら)』が頭をよぎりましたが、『ルーパー』よりもサスペンス性が強めでした。

プリデスティネーションを見終わると時系列がごちゃごちゃになるので、ネタバレレビューと一緒に今回の記事にまとめました。

DVD選びの参考にしていただけたら幸いです。

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頑張ってまとめましたので、よかったらそちらのページもご覧ください。
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