私が高校生の頃にやっていたドラマなのでかれこれ16年くらい前のドラマになりますが(2000年10月9日から12月18日放送)、主演の松嶋菜々子さんと堤真一さんのラブストーリーものの作品『やまとなでしこ』をご紹介します。
『やまとなでしこ』はそんじょそこらの作品ではありません。
見ていて楽しいし、感動するし、勉強になる作品です。
この作品で松嶋菜々子さんの美貌が確立されたのとともに、堤真一さんの男としての格も上がった作品です。
当時、高校生だった私もクラスで女子との会話で『好きな男性のタイプ』を聞いた所、堤真一さんの名前が結構上がりました。
そんな当時の男と女を象徴する作品です。
やまとなでしこ予告
評価
9点(10点満点中)
あらすじ
富山県で育った神野 桜子(松嶋菜々子さん)は幼い頃から貧乏な家庭で育ちました。
貧乏が大嫌いだった桜子は一念発起して、高校の卒業を機に家のお金を持って東京に家出をします。
東京進出を機に自分に磨きをかけてお金持ち男性との玉の輿を目標にスチュワーデスになり合コンに明け暮れます。
そんな合コン三昧の中、医者として嘘をついた(本当は貧乏な魚屋)中原 欧介(堤真一さん)と出会い、近所のご隠居さんの馬主の証であるピンバッジを偶然にも胸に付けいていたことから桜子から猛アプローチをかけられます。
桜子は欧介が運命の人だと確信しところで、欧介の嘘がバレてしまい一転して、嫌われてしまいます。
しかし、桜子がいつも見る夢の中に欧介らしい人が毎回登場します。
次第に欧介が運命の人だと感じながらも、貧乏が大嫌いな自分と葛藤します。
シャイな欧介と貧乏が大嫌いな桜子が心の中では惹かれているのに、その距離を縮められないもどかしさ、どちらがどのように距離を縮めていくのか、二人の本当の人間性が垣間見える時に二人の恋が始まったり終わったりする、切なさもどかしさが随所に散りばめられているラブストーリーです。
桜子には分からないけど欧介には分かる『たったひとつの大切なもの』
やまとなでしこって恋愛ドラマなのに実は主人公である欧介と桜子のデートシーンってそんなにないんですよね。
それはストーリー序盤の合コンで欧介が貧乏だってことが桜子にバレてしまってからは軽蔑されてたからですね。
だけど、欧介のお母さんに言われた一言で欧介にグッと惹かれることになります。
欧介貧乏だけど、きっとあなたを幸せにできるわ。
お金じゃ買えないたったひとつのもので。
この時の『たったひとつのもの』を確かめに欧介がよく行く店や食べ物を体験しに行くという名目で自然にデートになります。(第8話)
近所の居酒屋でまかない料理を食べ、パチンコを打ちバッティングセンターという最高のデートです。
そしてこの時バックで流れていたアップテンポバージョンのEverything(Misia)も最高でした。
結局、『たったひとつのもの』の明確な答えは最終回になっても分かりませんでしたが、桜子が最後にこう言っていました。
このカメレオンは、私にとってたったひとつのものでした。これがなかったら、私は一番大事なものにも気付かなかった。
これは・・・お金には代えられないんです。ありがとう。
『たったひとつもの』とは、欧介が桜子を想う気持ち(愛情)なのかと推測しました。
筧利夫の虜になるよ(笑)
信用金庫に務める粕屋紳一郎を筧利夫さんが演じていますが、随所でとんでもなく良い味だしまくってます!
粕屋の好きなシーンもたくさんありますが、一番を挙げるならNG集での粕屋です(笑)
欧介の大学時代の同級生役で佐久間為久(西村雅彦さん)、佐久間真理子(森口瑤子さん)、粕屋紳一郎が佐久間の家で食事をするシーンが何度もありますが、その中で佐久間為久の頭をわざといじって皆を笑わす筧さんのシーンがありますが、これはもう傑作です!
その時の様子がユーチューブにあがっていましたので上記に添付しておきますね。(3:17~)
もちろん欧介や桜子は最高なんですが、スパイスで粕屋がいることがドラマの緊張と緩和の作用が働いているようです。
刺身のわさびみたいな
焼き鳥の七味みたいな
からあげにレモンみたいな
粕屋はそんな感じのキャラで、筧利夫さんめちゃくちゃ好きになりました。
やまとなでしこ名言
運命といういちばん難しい謎を、今日、彼が解いてくれたような気がします。
父ちゃん、ごめん。嘘つかせて、ごめん
きっと、あなたの辛いこと、全部忘れられる日が来るから
わたしには見えるんです。十年後も、二十年後も。あなたのそばにはわたしがいる。
残念ながら、あなたといると、わたしは幸せなんです。
やまとなでしこ感想
一言で言うと最高のラブストーリーです(だいぶ大雑把な感想)!
松嶋菜々子さん演じる桜子の気取った合コン女からふとした所で見える本当は心の優しい彼女の部分がたまりません!
何回テレビに『可愛いぃ〜』と言ったか分かりません(気持ち悪いと思われるかもしれませんが見たらあなたも私の気持ちが分かるはずです)。
また冒頭でも少しご紹介しましたが、堤真一さん演じる欧介の一途な感じがまた、たまらないんです!
堤さんは決してイケメンではありませんが(すみません)こうゆう男性になりたいと思わせます!
中でも第4話で友人の結婚式でスピーチをする時の欧介が最高です!
素敵過ぎます!
あと、9話で桜子が東十条(東幹久)との結婚の為にお父さんに嘘をつかせてしまって、お父さんとのバス停での別れのシーンでの『父ちゃんごめん』は号泣しました。
そして、最終話の桜子の『残念ながら、あなたといると、わたしは幸せなんです』のドS名言にもキュン死しました。
何回でも観れちゃいますよ、これ!!!
今もこの手のラブストーリーものってないんじゃないかな?
間違いなく『やまとなでしこ』は日本のドラマ史上の中でも名作です!