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映画館の座席区分
映画館にとって良い席とは一体どこなのか?映画評論家の方々の意見も参考にしつつ比較してみます。
良い席の比較の前に座席の種類を見ていくと、映画館の座席は大きく4つに区分することができます。
- スクリーンに近い前列部
- スクリーンから遠い後列部
- 劇場中央部
- 2階席
それぞれの座席利用者の口コミを参考にしつつ、特徴を見ていきましょう。
スクリーンに近い前列部の口コミ
- 映画館の最前列って画面が歪んで見える
- ライブビューイングの最前列は首に負担かかりすぎる
- 4DX鑑賞は最前列がおすすめ
- 最前列は前に邪魔な人もいないし、足が伸ばせるから好き
スクリーンから近い1列目から3列目あたりまでの前列部はスクリーンを見上げる感じになるため、首に負担を感じる人が多いようです。
ただ、前列の方が視界を遮る障害物は少ないわけですので、映画を集中して鑑賞できるというメリットもあります。
また、ライブビューイング(スポーツ観戦や舞台、ミュージカルなどの生中継配信を映画館のスクリーンで観ること)などの場合には、迫力のあるシーンが近くで鑑賞できるので評判も良かったです。
スクリーンから遠い後列部の口コミ
- 最後列は映画亡者の集まり席やから何処の映画館でも大体快適に見れる
- 最後列は後ろを気にせずはしゃげるから好き
- 前の人の頭が気になって映画に集中できなかった
- 列ごとに段差があるなら断然最後列が観やすいです
- スクリーンから遠くて字幕が見づらかった
スクリーンから遠い後列部は『良い口コミ』よりも『悪い口コミ』のほうが多かった印象です。
ただ、映画ツウと言われる一か月に10作品程度見る人の中には、後列部をおすすめする人が多かったです。
あと後列部では気を付けなければいけない点として、少し古い映画館などでは座席列ごとに段差がないところもあり、女性などは前の人の頭が邪魔になるという事が発生します。
後列部を選ぶ時には、その映画館の造りなども頭に入れておくと快適に映画鑑賞ができますね。
劇場中央部の口コミ
- 中央席は音響に包まれる感覚があって好き
- 座席幅が狭い劇場での中央席は圧迫感を感じる
- 中央列中央席辺りが観やすいし聴きやすいと思う
- 中央席がいつも埋まっているので人気が高い証拠だと思います
- 映画館で中央席は反響で音質が悪くなるとこもあります
映画館の中央席はかなりの人気席で、良い口コミが多かったですね。
また、座席が通常よりもフカフカで座席幅も広かったりする、いわゆるプレミアムシートなども劇場の中央に配置されていることが多いのも映画鑑賞にとって中央席がスクリーンや音響などが一番適した場所で観られるというのが理由かもしれません。
最近ではスクリーンXと言われる270度の3面スクリーンなどもありますが、中央席が一番良く鑑賞できるのは想像しやすいですね。
2階席の口コミ
- 2階席の特別感が好き
- 音響設備に近いので迫力が凄かった
- 2階席は快適やけどやはり臨場感は乏しいなぁ
- すごい眺めがいい
映画館の中には2階席が設けられているところもあります。
スクリーンからは確かに遠いんですが、座席の幅が広く造られていたりするので、くつろげるという口コミもありました。
ただ、2階席はあまり人気がないというのが現状です。ただ、人気がないから人も少なくてくつろげるからおすすめと言う見方もできます。
ライブビューイングなどには適していませんが、彼女と一緒にしっぽりと映画鑑賞というのにはおすすめの場所です。
何気に人気な通路側
わたしは妊婦でトイレ近いから、映画館では通路側のすぐ出られる席をえらぶようにしてるよ〜
— 手芸センターポリス (@porisu_pori) 2018年11月30日
一般的にはあまり人気のない通路側の座席ですが、以下の様な条件付きで映画を鑑賞する方にとって人気となっています。
- トイレが近い人
- 妊婦さん
- エンドロールまで見ない人
- 両側のマナーが気になる人
確かに通路側の席はスクリーンに対して角度がありますから人によっては集中できないなどの声もありますが、それでも上記のような条件がある方にとってはある意味、通路側は安心して映画鑑賞できる場所でもあります。
またエンドロールまで見ずに本編が終わったら立ち去る方は通路側を選んでおくと、最後まで鑑賞する方に迷惑をかけずに立ち去ることができマナーが良いとされています。
映画評論家は最前列を希望する
年に何百本もの映画を鑑賞する映画評論家の方たちは映画館のどこに座るかと言うと、最前列を希望する人が多いようです。
最前列を希望する映画評論家で言えば、町山智浩さん、おすぎさん、淀川長治さんなどが有名ですね。
これだけ見ると映画館の一番良い席は最前列ということになりますが、しかしこれには、映画評論家の方々の仕事の為である部分が大きいようです。
批評家というものは画面の全てが見えぬと正しい批評はできない。
前の人が椅子の背に伸び上がるかのように腰かけていると、うしろの批評家は画面の下部の一部分がその人のために見えなくなる。
各社に招かれる批評家の中にはこれを恐れ一番前に席を取る人もある。
そこで見ると画面が近すぎて目に毒なことを承知でもその最前列に席を取る。
参照元:100万人の映画教室(下)私の愛する映画たち | (著)淀川長治
淀川長治さんも著書で画面が観にくいことを承知で、最前列を希望するとおっしゃっていますね。
まとめ
映画館の座席で良い席を利用者の口コミや映画評論家の方々の意見などを参考にすると、やはり人気の高い中央席が一番良い席であると言っても良いかもしれません。
ただこれには好みの問題もありますし、各映画館の設備などによっても変わってくるので一概には言えませんの悪しからず参考までに捉えてください。
ちなみに私は、映画館で中央席での鑑賞が一番好きです。
スクリーンに対して見上げることもなく平行に作られていることが多いですし、スクリーン全体が見やすいというのが理由です。
利用する映画館でのベストポジションを探すなんていう映画の見方も素敵だと思いますので、色々な場所で映画鑑賞してみることをおすすめします。