あらすじ
ジェイ(マイカ・モンロー)は好意を寄せる男の子ヒュー(ジェイク・ウィアリー)とデートで、映画館の行列で暇つぶしに誰になり替わりたいかゲームをしています。
ヒューが当てる番になり、劇場の入り口に立っている黄色い服の女性を指さしますがが、ジェイにはそこに誰がいるのか全く見えなかったのです。途端にヒューは具合が悪くなったと映画館から出てしまいます。
ジェイはそんなヒューを変に思いながら一夜をともにすることにします。しかし、ヒューが突然、睡眠薬を染み込ませた布でジェイを気絶させます。
意識を取り戻したジェイは廃墟で下着のままイスに手脚を縛り付けられています。
ヒューはそこでジェイに話し始めるのです。ある『モノ』がつけてくると。
俺が感染したそれをさっき車の中で君に移した。
『それは時には知人に、時にはまったく知らない人に姿を変える。いろんな人間に見えるが、実態は1つだ。今から起きることをよく見ているんだ』
と言った直後、遠くから裸の女性がゆっくりと近づいてくるのが見える。
ジェイは『それ』に殺される前に誰かに移せと命令され、家の前に置き去りにされてしまいます。
その日からジェイだけにそれが見えるようになります。
学校の廊下に老婆の姿で現れて家の中には見たこともない大男の姿で現れます。
別の日は友人の姿で現れ、ゆっくりと近づいてきます。
人間の姿で一直線に歩いて迫ってくるのでそれは近くにくるまで分からないのです。
ジェイはそれが追ってきて逃げるのに、耐えきれなくなります。そして友達に助けを求めます。
友達達はその話を信じ、それから逃げる方法と誰かに移す事を考えます。
果たしてジェイはそれからどう逃げ延びるのか...
ちなみにイットフォローズ=それはついてくるという意味です。
『それ』の正体とは?
それの正体について映画では言及されていませんが、こらから自分が思ったことや仮説をたててお話します。
それは幽霊でもなくゾンビでもなくロボットでもないと思います。
それが襲ってくるのはそれに感染した人で、感染したものが性的行為をして移します。
今自分が言ったことに現実でも似たようなことがありますよね。
それは性病です。この映画を全部見終わってそう感じました。
イットフォローズを観た方の感想もちらほら見ましたが、自分と同じことを思ってる人が多数いました。
だから、この映画は性病を現した映画なんじゃないかとも言われていたのですが、イットフォローズの監督は性病を現した映画ではないと言うんです。
それについては謎ばかりで、なぜ人間を襲ってくるのかも分かりません。
なのでそれとは自分達がどう思ったかは自由でいいんじゃないかと思います。
グレッグの殺され方の謎
グレッグはジェイと性的行為をし、ジェイからそれを移されます。
グレッグはそれの正体を信じてなく、いつも通り日常を送ろうとします。
ですが、ジェイがそれを見つけグレッグの家に侵入するところをみます。
ジェイはグレッグにそれが来ているのを伝えようとグレッグの家に入ります。
そしてジェイの部屋に辿り着こうとしたときに、部屋の前にそれがいてグレッグの部屋のドアをドン、ドン、ドン、とたたきます。
グレッグはドアを開けてしまいそれに襲われます。
ジェイがグレッグがどうなったかを見てみると、グレッグが床に倒れていてグレッグの上にそれが乗って、手を握っています。
自分が思ったグレッグの殺され方は、それがグレッグの手を握りしめ魂を抜くような殺され方に見えました。
他サイトでは、上に乗られて内臓破裂したと捉える人もいたようですね。
ジェイとポールの結末
ポールとはジェイが助けてほしいと頼んだ友達の一人です。
ポールはジェイの事が前から好きで、君のためならなんでもすると言っていてそれでも最初はジェイはあなたにも危険が及ぶからだめだと拒否しています。
ですがポール達がジェイを助けた事によって、ジェイも思いを寄せます。
ポールとジェイは結ばれて、性的行為をします。
そして、最後のシーンで二人は手を繋いで歩きますが、後ろから人間なのかそれなのかのどっちかが歩いています。
この結末は人の考えによって、ハッピーエンドを迎えるのか、もしくはそれが生きていてこれからも迫りくるのかを考えさせてくれる結末です。
イットフォローズネタバレ感想
この映画は『それ』と呼ばれる何かが人に化けてただ歩いて襲ってくだけなのに、とても怖いです。
人に移すまでずっと歩いて襲ってくるだけなんて、怖くねーじゃんとか思いますよね。
でも、移した人が死んだらまた自分に襲ってくるだなんて毎日が怖くなって生活なんてとてもじゃないけど自分には無理。
イットフォローズは観た人に色々考えさせる映画だと思います。
『それ』はなぜ襲ってくるのか、なぜ性的行為をしないと移せないのか、色々な妄想が膨らむと思います。
そういう映画はより一層楽しく見れるので、ホラーが苦手でも心臓に悪いようなびっくりするシーンは少ないので見れると思います。
これ系の考えさせられるホラーはなかなか無いので、ホラー系が好きな人や頭を使い見たい人にもおすすめな映画だと思うので、是非ご覧ください。